昨日本校体育館で「第42回卒業証書授与式」が挙行されました。天気も前日までは雨だったのに当日は晴天で卒業生たちの日頃のおかげかなと思いました。
卒業する生徒たちが気持ちよく卒業できるようにと前日は在校生や先生方が必死で準備をしてくれました。当日は多くの来賓の方や保護者の方に来ていただき、卒業生の門出を祝っていただきました。担任の先生に名前を呼ばれ、壇上で私が「おめでとう」と言って卒業証書を渡すと照れくさそうにする生徒や「ありがとうございます」という生徒がいて、気持ちが温かくなりました。その後、私が式辞をしたのですが、普段から集会で私が話すと、「校長先生、話長い」と言われていたので気を遣いました。私は子どもたちに話をするときは子どもたちの顔を見て話したいので、話をし出すと長くなる傾向があると思います。式が終わった後に、教務の先生から「校長先生、去年よりも5分長かったですよ」と言われました。卒業生のみなさん、最後まで話が長くてすいませんでした。
式は私が見る限り、感動を味わえた良い式だと思いました。式が終わって保護者の方が花道を作ってくださり、その中を担任の先生を先頭に卒業生が出て行きましたが、目を真っ赤に腫らす生徒や堂々と胸を張って出て行く生徒がいてさらに感動が深まりました。正門を出た生徒はグランド側の門から再度校内に入り、そこで担任の先生や友人と最後の別れを惜しんでいました。担任の先生を囲んでクラスでお礼の合唱をしていたり、先生に感謝の花束を渡していたりとさすがにこのときは先生方は一流芸能人なみの騒がれ方でした。私にもかつてこのような時があったのにと思うと、目の前の光景はほほえましくもあり羨ましくもありました。
式が終わった後、様々な事情で卒業式に参列できなかった生徒に午後から保護者の方と一緒に来校してもらい校長室で卒業証書を渡しました。立派に受け取ったその姿に涙を流しておられる保護者の方もおられました。3年職員が拍手で送り出しました。郷荘中学校の先生方は本当に子どもが好きな先生方が多いと感じました。(私も他の先生方に負けないぐらい子どもが大好きですが・・)子どもたちが「郷荘中学校、大好き」と言うのが実感できました。先生方もこの子どもたちと関わる中で先生になってきたのだと思いました。
先ほど3年生がいた教室を見てきました。さすがに誰もいない教室はがらんとしていて、たった一日で学校はこんなにも雰囲気が変わるんだと感じました。3年生担当の先生方も机の片付けをしていたり、生徒がいないことで授業もなく卒業した子どもたちの思い出話やこれからの子どもたちのことを話していました。4月からはまた新しい1年が始まります。次の生徒たちにも「郷荘中学校に入学して良かった」と思ってもらえるような学校にしていきたいと思います。