9月2日(土)に25年前に教えた子どもたちとの同窓会がありました。夏休み前に教え子が職場を訪ねてきて、同窓会の話を聞きました。なんでも私が今年で退職することを聞いて、同窓会を開いてくれることになりました。今の学校にはその時の教え子の子どもが通っていて、その子どもに「校長先生、今度僕のお母さんらと会うんやろ」と言われました。
当日は事情で30分ほど遅れて着きました。受付では教え子が待ってくれていて、私は普段着で行ったのに、教え子はきちっとスーツを着ていてなぜか恥ずかしくなりました。会場に入るとたくさんの教え子が拍手で迎えてくれて、久しぶりに照れました。
私は教え子たちが中学2年生の時に転勤してきたので2年間の付き合いしかありませんでしたが、自分で言うのもなんですが教え子のことはよく覚えていました。教え子の進学先や家の場所、家族のこと、学校での出来事など懐かしい話に盛り上がりました。教え子たちは39歳になっていて当時の私が35歳だったのでそれ以上の大人になっているはずなのに、私にはいつまでも当時の幼い中学生の姿が映りました。残念ながら2名の子どもが事故や病気で亡くなっていました。
教え子たちと話をしていると、自分が当時生徒たちにどのように思われていたかを知ることができました。幸いなことにどの生徒にも恨まれることはなく、「先生のおかげで今の自分がある」という嬉しい言葉をもらいました。本当に教師という仕事を続けてきてよかったと思います。
最後には教え子たちから花束とともに、私が教師を卒業するということで手作りの卒業証書をもらいました。教え子に名前を呼ばれて「はい」と返事をすると、「声が小さい。やり直し」と言われ、みんなに笑われながら再度返事をして、卒業証書を受け取りました。その証書は宝物として家に飾っています。私が死んだときには葬式で飾ってほしいと思います。
その後、2次会に行き多くの教え子と話をしました。中学時代にいろいろとあった教え子も立派な大人になっていて感動しました。子どもは気持ち次第でいつでもやり直せると実感しました。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、明日からのエネルギーを教え子たちからもらいました。残りの教員生活、教え子たちに胸を張って報告できるよう頑張ろうと思います。