この学期末、印象的な取組みがありました。
ひとつは、1・2年生から3年生への「万博についてのプレゼン」です。先月万博への校外学習に行った1・2年生から、9月に行く予定をしている3年生に、万博のことを紹介するというものです。各クラス、班に分かれて思い思いの方法で準備をしてきました。
当日は、3年生が班ごとに1・2年生の教室に出かけていき、各自でプレゼンの内容を聞くという形でした。1・2年生はクイズ形式にするなど興味をもてるような工夫をしていました。自分の教室に入ってきてほしくて呼び込みをしている姿もあり、高校の文化祭のようなわちゃわちゃした雰囲気で、子どもたちはいい表情をしていました。
ふだんは他学年のフロアに勝手に行ってはいけない、という決まりがあるので、ひとつの教室で3学年が入り混じっているというのは、なかなか見ることのできない光景です。しかしこれこそ、「誰もが安心して過ごせる学校」のひとつのめざす形だと感じましたし、一時間だけでしたがそれができたことは、大事な一歩だと思いました。
もうひとつも学年を越えた交流になりますが、「縦割り学活」という取組みもありました。郷荘中学校では、縦割り対抗で行われる行事として体育祭がありますが、そこをめざしてもっと縦割りで交流する機会があってもよいのではないか、という生徒の声から始まりました。
今回は、3学年の教室にそれぞれ1~3年生が分かれて入り、各クラスの代議員が考えたゲーム等で協力したり、交流を深めたりするというものです。初めのうちはようすを見て遠慮がちにしていた人も、徐々に打ち解けて盛り上がることができました。
企画した代議員の人、それを盛り上げてくれた人たち、本当にありがとうございました。今回の経験を生かして、これからも郷荘中学校をさらに「すべての人の居場所」にしていく取組みを続けていってほしいと思います。
これから夏休みに入りますが、けがや病気、自然災害に気をつけて過ごし、2学期にはまた元気な姿を見せてください。