2015年5月18日月曜日

コマ博士

 今は中間テスト1週間前で生徒たちはクラブがないため授業が終わると下校します。1年生の生徒は中学生になって初めての定期テストなので、それなりに気合いが入っていると思います。また、次年度からの大阪府の入試制度が変わり、この1年生から中学校1年からの成績が入試に影響するため、以前よりも頑張ろうという気持ちが強いのかも知れません。

 校長になるとなかなか生徒が話しかけてくれる機会がないので、私の方から話しかけていくことにしています。最近は親しく話ができる生徒も増えてきました。その中に私が「コマ博士」と思っている生徒がいます。彼は毎日新しいコマを開発しています。電池を使ったり、ペットボトルのキャップを使ったりと本当に上手にコマを作ります。簡単に回せるコマがあれば、彼しか回せないようなコマもあります。先日、彼が担任の先生と校長室に来てくれました。理由は画期的なコマを作ったから見せたいとのこと。写真をアップしますが、わかるでしょうか?

 これはビー玉を4個特殊な接着剤でくっつけて作ったそうです。この接着剤は一度つけると24時間は動かしてはいけないので、2個つけては24時間まち、3個目をつけては24時間まち、4個目をつけて24時間待ってやっと完成するとのことです。回すのも簡単で私でも簡単に回す

ことができました。そして、回っているときはとてもきれいなんです。ガラスのビー玉に光が当たり、本当にきれいに回ります。彼には秋に行われる「ふれあい祭り」で売ってはどうかと提案するぐらいでした。

 そのコマにも感動しましたが、嬉しかったのは彼が私にそのコマを見せるために私を捜して何度も校長室に来てくれたという話を担任の先生から聞いたことでした。生徒とのふれあいは教師として嬉しいですし、頑張ろうという意欲が沸いてきます。