2015年6月5日金曜日

修学旅行を終えて

 2泊3日の修学旅行を終えて、無事に帰校できて良かったと思っています。この修学旅行を通して感じたことを書きたいと思います。

 生徒たちは当初心配していたよりも良かったことの方が多かったと思います。集合時間を守ったり、全体で話を聞く態度も良かったです。特に初日の「ひめゆり資料館」でひめゆり学徒隊の話を聞かせてもらったときは、静かによく聞いていました。涙を流している生徒もいました。昔なら就寝時間を過ぎて騒いでいる生徒がたくさんいて、夜中中教師が見回ったりしましたが、確かにずっと部屋でしゃべっている生徒はいましたが、大きな声で指導しなければいけない生徒はいませんでした。2日目の夜はマリンスポーツをしたためか、1日目よりも寝る時間が早かったです。3日目の国際通りでは集合時間に遅れてくる生徒はいませんでした。みんな大きな袋にお土産をいっぱい買っていました。

 ただ、全体を通して考えさせられることもありました。1つは先生の話をちゃんと聞いていない生徒が多いこと。いつも「先生、次どこに行くん?」「先生、何を持って行くん?」などと尋ねる生徒がたくさんいました。帰りの那覇空港では飲み物は買ってはいけないと言われていたのに買っている生徒がいたので、「さっき先生が空港では飲み物は買ったらあかんて言ってたやろ」と注意すると、「だってのどが渇いたもん」と悪びれずに言う生徒がいました。また、中学校を出発する際に学年主任の先生が「携帯電話を持ってきた人は、ここで預かるからすぐに出しなさい」と言ったときは誰ひとり出さなかったので、持ってきている生徒はいないのかと思っていたら、沖縄では16人の人から携帯電話を預かることになりました。先生に見つからずに持っていた人はもっといたかもしれません。

 学校に戻ってきて保護者に連絡すると、「自分の子どもが悪いのだから、代休中も学校で預かってください。子どもに返さなくて結構です」と言われる保護者の方は、数人でほとんどの保護者の方が学校に取りに来られていました。この様子を考えると、学校と家庭の間でかなりの温度差があるように思います。

 携帯電話を学校行事等に持ち込むことについては、以前から子どもの安全のためにといわれる家庭がほとんどでした。沖縄修学旅行に行くことがそんなに危険でしょうか。宿泊先のホテルもわかっているし、教師もいます。そのような状況で携帯電話を持たせなくてはいけない状況はないと思います。どちらかというと、子どもが「持っていきたい」ということに対して、止めきれない状況があるのではと思います。私は大人は子どもに対して「アカンことはアカン」と言わなくてはいけないと思います。

 修学旅行を通して感じたことを長々と書いてしまいました。