前回にもお知らせしていました本校の野球部ですが、30日(土)に万博球場で「第56回 大阪府中学校軟式優勝野球大会」の準決勝、決勝が行われ見事優勝しました。この大会の参加校数は362校で優勝するためには、9回勝ち続けなければなりません。高校野球で甲子園を目ざすより遙かに大変なことなのです。
準決勝では久宝寺中学校との対戦でした。大会前から屈指の好投手と言われていた久宝寺中学校でした。さすがにストレートは早くてなかなか手が出ませんでした。その中で3回に相手ピッチャーが制球の乱れたところをチャンスに4点を入れ、それを守りきって4-0で勝利しました。この時点で近畿大会出場が決定しました。
決勝は堺市の長尾中学校でした。試合前に私と同じように応援に来ていた長尾中学校の校長先生と偶然お会いして、お互いの健闘を誓い合いました。決勝戦はピッチャーが連投になることから、長尾中学校はエースではなく、控えの投手が投げました。本校は顧問の先生がピッチャーの新町君に確認しましたが、「自分が投げる」と言い、顧問の先生も新町君に託しました。連投の新町君を助けるべく、初回から4点、3回にも4点と打撃陣が頑張って新町君を助けました。このままいくかと思われましたが、疲れの出た4回に3点、5回にも3点を相手に取られヒヤヒヤする場面がありましたが、6回、7回を守りきり見事優勝しました。
万博球場では勝利した学校の名誉を讃え、校歌が流れ校旗が揚げられます。万博球場で聞く校歌は格別でした。来年定年を迎える私にとってもよい思い出ができました。
話は長くなりますが、このチームは3月まで顧問をされていた2名の先生が4月に転勤でいなくなり、4月からは新しく来られた2名の先生に見ていただくことになりました。生徒や顧問の先生、保護者の中に様々な思いが生じていました。それを乗り越えての優勝に何とも言えない感動がわき起こりました。試合会場では多くの保護者、卒業生が応援に来てくれていました。応援団から少し離れたところに3月まで顧問をされていた2名の先生がおられました。自分たちが2年間育てた子どもたちの勇姿に感度するとともに、最後まで指導したかったという複雑な思いもありながら目に涙をためて、「この子たちと過ごした時間は無駄ではなかった。教師という仕事は本当にいい仕事だ」と言っていました。
8月9日(火)に近畿大会が和歌山の紀三井寺球場であります。私もこの日は休暇を取って応援に行こうと思っています。子どもたちの頑張る姿をこの目に焼き付けてきます。